人生の意味
こちらも為末さんの言葉だけど、
自分の人生を意味あるものにしてみせると、意気込んで空回りしている若い人もよく見る。かくいう僕も、競技人生の前半においては、意味のある人生にしたい、意味のあることを成し遂げたいという思いが強い動機になっていた。でも、メダルを取ったころからふと冷めだした。僕の母が毎日近くの山を登ることと、僕が世界一になることの本質的な違いがわからなくなったのだ。
意味を見出そうと一生懸命生きていくと最後には意味なんてなにもないんじゃないかと思うようになった。人生は舞台の上で、僕は幻を見ている。
人生に意味はない。これもまた一つの答えではある。それに賛同するかしないかは個人の自由であって。
楽しいと感じながら日々を過ごしていくも良し、つまらないと感じながら日々を過ごしていくも良し。色々な感情を味わいながら日々を過ごすもよし。
目標を持って頑張るもよし、目標を持たずに頑張らないのもよし。
つまりはなんでもOKで、どれも正解で、どれも間違いはない。
人それぞれ、何が一番大切かを自由自在に選んで生きてもいいし、選ばなくてもOKということ。